葬儀社を選ぶ際にチェックするべきポイントについて解説!
大切な人を失う悲しみは深くてつらいもの。しかし、葬儀に向けて必要な手続きなどが、容赦なく続くのも現代社会の現実です。故人との別れの儀式はやり直しがききません。この記事では、納得できる葬儀社の選び方、後悔しないためのアドバイスを紹介します。葬儀社をお探しの方は、ぜひ参考にしてください。
適当な葬儀社選びはトラブルの原因にも!
悲しみや忙しさの中、適当に葬儀社を選んでしまうと、満足どころかおかしなトラブルにまで発展しかねません。葬儀後に不満が残り、遺族間でもギクシャクしてしまう可能性もあります。
ここではまず、よくあるトラブルの例を挙げてみます。
満足度でのトラブル
何より、故人またはご遺族の意に沿わない形式で葬儀がなされてしまった場合、満足度の低い葬儀となります。「つつましいお別れのはずが、予定以上に派手になり皆が当惑していた。」「さすがに恥ずかしい規模でのお別れになり、気まずかった。」などという声が聞かれることもよくあります。
金銭面でのトラブル
最近では少なくなったものの「予定にない追加費用を請求されたが、泣き寝入りだった。」「見積り額が直前に増え、予算オーバーになり慌てた。」など、葬儀社によっては悪質ともいえる金銭トラブルが生じることもあります。遺族に悲しみどころか、経済的苦痛まで残しては、故人も安らげないことでしょう。
葬儀社を選ぶ際にチェックするべきポイント
葬儀社を選ぶ際に最優先でチェックしておきたいポイントをまとめておきます。とくに逝去直後の遺族の心理は、悲しさや慌ただしさに支配されてしまうことが多く、冷静な判断ができない可能性があります。
後悔しない葬儀にするため、以下のポイントは必ず押さえておきましょう。
規模、形式、予算を決めておく
葬儀社選びの前に遺族側がすべきことは、葬儀の規模と形式、それにかけられる予算の上限を決めておくことです。生前に故人が指定している、遺言がある場合などはそれらに従い、喪主や近い親族の間では、きちんとコンセンサスをとっておくことが大切です。
料金体系が明示されているか
昔は不明瞭な料金体系も多かった業界ですが、近年はきちんとした葬儀社なら必ず、素人にもわかりやすい料金体系が用意されています。ただ、いまだに料金をあいまいにし、ぼかして伝えてくるような業者も存在しているのも事実です。トラブルを避けるためにも、料金について尋ねてみて、隠さずにはっきりと説明してくれる業者なら、まずは信用してよいでしょう。
成約を急がせず、丁寧な対応か
契約を仲介するスタッフの言動にも注意を払いましょう。こちらの混乱に乗じて成約を急がせるような態度なら論外です。故人やご遺族の意向について、丁寧に聞き、説明をしてくれるスタッフであれば信用できます。たとえ準備できる時間が限られていたとしても、意に沿わない葬儀にはしたくないものです。
葬儀社を選ぶタイミングはいつ頃?
記事冒頭でも書いたように、通例では、悲しみと忙しさの中で遺族が葬儀社選びをすることとなりますが、近年は故人が生前に業者を指定しておくような例も増えています。
また、病院のスタッフに紹介されるがままに決めてしまう例もよく聞きますが、葬儀社選びは複数のタイミングがあるということを知っておくとよいでしょう。
生前に選んでおくのが最近の主流
医療が発達し、病気等の場合は本人に余命が告げられることも増えてきました。また、葬儀保険などのサービスも充実し、元気なうちから自らの葬儀について決めておくのが、最近の高齢者の主流になっています。ただし、急病や事故でなくなられた場合などは、この限りではありません。
逝去されてから選ぶ場合
病院などで逝去された場合、霊安室からご遺体を搬送する業者、イコール葬儀を取り仕切る業者となるのが一般的です。この際、病院から紹介される業者を選ぶこともできますが、もちろん遺族側が業者を指定することもできます。比較的限られた時間の中で多くのことを決める必要があり、信頼のおける業者にサポートを頼めれば、葬儀の準備がよりスムーズに進むでしょう。
ご遺体の搬送後に選ぶこともできる
ご遺体を搬送する業者とは別の業者に、葬儀を依頼することもできます。搬送先が自宅などの場合、搬送はとりあえず紹介された業者から選び、その後を任意の業者に取り仕切ってもらうことも可能です。搬送自体は割高になる可能性がありますが、逝去直後にすべてを急いで決めてしまう場合に比べ、冷静に判断する時間的余裕が生まれる点がメリットです。
トラブルのない葬儀社選びをするためには、できれば本人が元気なうちに決めておくか、近しいご家族で早めに話し合っておくのがポイントになります。ただ、そうしたタイミングも家族関係によって、また亡くなる状況によってもさまざまで、お別れのときが急に訪れてしまうこともあるでしょう。この記事の内容が役立ち、どのような場合でも適切な葬儀社選びができ、故人も遺族も納得の葬儀となることを願っています。